原油価格の中にある壁の存在

投資哲学・メンタルラウンジ

※今回の記事はこれはあり得るかもしれない未来の一つとしてご覧ください

まずは実物資産と原油価格の過去の動きについてこちらをご覧ください

歴史的な「原油急騰」と実物資産の相関

局面(年代)原因原油価格の推移金(ゴールド)の動き
1973-74年第1次オイルショック+300%超約4倍へ暴騰
1979-80年第2次オイルショック+250%超約400%上昇(銀は歴史的暴騰)
1990年湾岸危機一時的急騰金・銀ともに連動して上昇
2007-08年リーマンショック前夜140ドル突破初の1,000ドル超え
2021-22年ウクライナ紛争130ドル付近当時の最高値圏へ

これが金が安定資産と言われる理由の一つだと私は思っています。

現在の金価格の下落について

この法則を遮っている現代特有のノイズがある。それが換金売りの猛威ではないかと思います

パニックの初期である今ハイテク株やビットコインなどと一緒に、本来守りであるはずの金などの現物資産までもが、証拠金維持のために売られている形になっていると推測しています。

そしてある一定の水準まではエネルギー個別株が期待されるフェーズになります
INPEXや三菱商事等が利益増を材料に購入されやすい状況になっていきます。実際INPEXを買われてた方はうれしい悲鳴を上げてる方は多いのでは?

ちなみに前年比+60%まで上昇した時の過去状況は

局面原油+60%到達時株・ドルの動き金(ゴールド)の動き
1973年9月(戦争直前)まだ強気。景気拡大期と誤認。90ドル台で停滞。誰も見向きもしない。
1979年3月(革命初期)石油株が主導して上昇。200ドル台で横ばい。インフレに勝てないと揶揄。
2021年6月(コロナ後)ナスダックが最高値更新。1,800ドル付近で足踏み。「金は死んだ」と言われた時期。

そして70%付近になってくると

局面原油+70%到達時その時の金(ゴールド)の挙動
1973年10月頃(第4次中東戦争直後)まだ緩やかな上昇。市場は「一時的」と楽観。
1979年5月頃(イラン革命後)400ドル付近。エネルギー株だけが先行。
2021年10月頃(供給不足顕在化)1,800ドル付近。まだ「換金売り」と拮抗。

そして80%を超えた時

局面原油+80%到達後の「数ヶ月」金(ゴールド)の騰落市場の断末魔
1974年
(第1次)
+300%まで加速+130%以上
(90ドル→200ドル弱)
株・債券が同時安。実物資産を持っていない者の資産が実質的に半減。
1979年
(第2次)
+250%まで加速+300%以上
(200ドル台→850ドル)
銀(シルバー)がさらに暴騰。 通貨不信から「金銀以外は信じない」という狂乱へ。
2022年
(有事)
+140%まで加速当時の最高値を更新
(1,800ドル→2,070ドル)
ロシアの制裁で「ドルも危ない」となり、中央銀行が金の爆買いを開始。

1970年代と2021年のデータを紐解くと、70%時点ではまだ「株」と「コモディティ」が共存できていますが、そこから80%へ向かう数週間で、一気に株が力尽きて金等へ流れて行ってしまう一つの分岐点になっていました。

50%付近から徐々に始まり、70%で阿鼻叫喚の換金売りが起き、80%で決壊する。この3段跳びが過去のデータから見て取れると思います。

過去5回80%を超えて5回ともこの金の急上昇がおこっており、現状でいえばこのデータは100%ということになります。

簡単なフェーズのまとめ

前年比上昇率フェーズ:有事下の深層心理投資家の行動金・銀(守り枠)の挙動
+50%程度
(現在地)
【有事の自覚】
「ただ事ではない」と全員が気づく。
個別株(商社等)への期待と、先回りの換金売りが交錯し始める。重い。ドル高や「とりあえず現金」の動きに押される。
+70%突破【換金売りの地獄】
「物流が止まる」と疑念が確信に。
阿鼻叫喚の投げ売り。 追証回避のため、金・銀さえも無差別に売られる。一時的な急落。 「有事なのになぜ下がる?」という絶望のピーク。
+80%到達
(122ドル)
【戦時インフレ発動】
通貨信用の崩壊。「恐怖のスイッチ」
現金すら危ないと悟り、パニック的な買い戻しが始まる。垂直上昇(ロケット)。 唯一の逃げ場として資金が爆発。

現在の状況と照らし合わせてみる

現在は50%程度になります
「有事なのに金が上がらない」「日経平均2,000円安でキャッシュが足りない」という声が最大化する時期。過去のデータを用いて最悪の想定の予想等がSNSで蔓延するタイミングです。(私の記事もそれに近いかもしれません。)

そして未来へ目を向けてみると・・・

70%(直近でありえる未来)
供給遮断が「物理的(空爆・封鎖)」に確定してしまったもしくはその他の原因下がった場合、最後の換金売りで金銀が一時的に最安値を付ける可能性が高いです。
そして物理閉鎖だった場合は原油価格はそのまま垂直に伸びると思われます。

80%(現状の80%は122ドル付近)
投げ売りが一周しはじめるころです。売るものがなくなってしまって何を買うのか・・・爆発的な買い戻しと実物資産への逃避が起きて決壊していく可能性が・・・

シルバーの動き

さらに注目すべきはシルバーの動きです

局面原油+80%突破後の状況銀(シルバー)の騰落率特徴
1974年
(第1次)
+300%まで加速約4.5倍に暴騰金の上昇(4倍)を上回る。物不足への恐怖が銀需要に直結。
1979-80年
(第2次)
+250%まで加速約8倍(歴史的狂乱)1年足らずで6ドル台→50ドル近くへ。ハント兄弟の買い占めも重なり伝説に。
2021-22年
(有事)
+140%まで加速約+40%金(約+20%)の約2倍の速度で反応。ハイテク素材としての需要も加味。

金より銀のほうが動きが激しいですね。参考程度にこちらも頭の片隅へ

まとめ

これは可能性の一つにすぎません。過去に100%でも今回それを覆す可能性もあります。
ただそういう可能性もあるということを頭の片隅においておけばいざというときに正しい判断ができるかもしれません。

これをもとに取引を推奨するものでもありません。
最初にもお伝えしましたが・・・これはあり得るかもしれない未来の一つとして頭の片隅の引き出しに入れておいてください。

※皆さんの資産状況やリスク許容度はそれぞれ異なります。紹介したデータや戦略は一つの強力な指標として参考にしつつ、最終的な投資の判断は、ご自身の責任と許容範囲内で、納得のいく形で行ってくださいね。

この記事に対して私に対しての質問や疑問、こういうものがあるよ!等の意見がありましたら是非コメントをおまちしております!

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