半導体決算は強い。それでも相場は「期待値の高さ」に負けた一週間
2026年6月22日から26日の相場は、かなり難しい一週間でしたね。
一言でいうと、半導体の材料は強いのに、相場全体は素直に上がれなかった週です。
マイクロンの決算は文句なしに強く、AI向けメモリ需要の強さも確認されました。それでもNASDAQやSOXは週間で下落しました。
つまり、先週の相場は「業績が強いか」だけではなく、期待値が高すぎないか、金利に耐えられるか、地政学リスクを消化できるかが問われた週だったと思います。
主要指数の週間結果
| 指数 | 週末終値 | 週間騰落 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 69,360.88 | -2.65% |
| TOPIX | 3,963.36 | -2.02% |
| NYダウ | 51,876.11 | +0.60% |
| S&P500 | 7,354.02 | -1.95% |
| NASDAQ | 25,297.62 | -4.60% |
| NASDAQ100 | 29,118.24 | -4.24% |
| ラッセル2000 | 3,010.08 | +1.02% |
| SOX | 13,203.57 | -7.94% |
| VIX | 18.41 | +12.26% |
特に目立つのは、NASDAQとSOXの弱さです。
一方で、NYダウとラッセル2000は週間でプラスでした。大型AI・半導体から資金が抜ける一方、相場全体が完全にリスクオフになったわけではありません。
日々の流れ
| 日付 | 日経平均 | TOPIX | 主な材料 |
|---|---|---|---|
| 6/22 | +1.55% | +1.24% | 原油安、米イラン協議期待で日本株は反発 |
| 6/23 | -3.55% | -2.56% | AI・半導体株の世界的売り、韓国株急落 |
| 6/24 | -0.88% | -0.67% | マイクロン決算待ち、半導体に警戒感 |
| 6/25 | +4.61% | +1.33% | マイクロン好決算で日経平均は急反発 |
| 6/26 | -4.15% | -1.32% | 半導体株に再び売り、週末前に利益確定 |
6月25日はマイクロン決算を受けて日経平均が大きく上昇しました。アドバンテスト、キオクシア、半導体製造装置関連が強く、日経平均は一時的に大きく持ち直しました。
ただ、翌26日にはその勢いが続きませんでした。
好材料が出ても、買いが一日で続かない。 これは相場の中身がかなり選別的になっているサインです。
米国市場のポイント
米国では、マイクロンの決算が最大の企業材料でした。
売上高は市場予想を大きく上回り、次四半期ガイダンスも強い内容でした。AIデータセンター向けメモリ需要が非常に強いことが確認され、いったんは半導体株に買いが入りました。
ただし、同時に問題も出ました。
- メモリ価格上昇でAppleが一部製品を値上げ
- AIインフラ投資の採算性に疑問
- Fedの利上げ観測が再浮上
- SpaceXの資金調達報道でAI投資の負債懸念
- ON SemiconductorのSynaptics買収で半導体株に警戒感
つまり、マイクロン決算は強かったものの、相場は「AI需要は強い」だけではなく、そのコストを誰が負担するのかまで見始めています。
原油と金利
原油は週間で大きく下落しました。
| 指標 | 週末値 | 週間騰落 |
|---|---|---|
| ブレント原油 | 71.99ドル | -10.67% |
| WTI原油 | 69.23ドル | -9.55% |
| ドル円 | 161.805円 | 小幅円安 |
原油安は本来、株式市場には追い風です。インフレ懸念が和らぎ、企業コストにもプラスになります。
ただ、週末にはホルムズ海峡を巡る船舶被弾や米国の報復攻撃報道も出ており、地政学リスクが完全に消えたわけではありません。来週は、原油がこのまま落ち着くのか、再び跳ねるのかを確認したいです。
金利面では、米PCEがほぼ予想内だったことで一時的に安心感も出ました。ただ、インフレ率は依然として高く、Fedの利上げ観測は残っています。高PERのAI・半導体株には、ここが重しです。
先週の結論
先週の相場は弱い相場というより、強い材料にも素直に反応しにくい相場でした。
マイクロン決算は明らかに強いです。
AI向けメモリ需要も本物です。
それでもSOXは週間で約8%下落しました。
半導体テーマが終わったという意味ではありません。むしろテーマは強いです。ただし株価にはすでにかなり高い期待が乗っており、少しでも金利やコスト、地政学リスクが意識されると、利益確定が出やすくなっていると思います。
来週は日経平均の水準そのものよりも、半導体株に資金が戻るのか、それとも銀行・ディフェンシブ・中小型に資金が分散するのかを見たいです。
強い材料はあります。
しかし、雑に強い相場ではありません。
来週は「何が上がったか」よりも、好材料のあとに買いが続く銘柄はどこかを確認する一週間にしたいです。
※本文は情報提供を目的としたもので、投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
参考:
AP 6/22米国市場 / AP 6/23米国市場 / AP 6/26米国市場 / Barron’s 日本株とマイクロン決算反応 / Business Insider マイクロン決算 / MarketWatch 米PCEと金利
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