投資をしていると、派手な話が目に入ります。
短期間で株価が2倍になった銘柄。
話題のテーマ株。
急騰するAI関連株。
高配当で毎月のように入金される配当金。
レバレッジで大きく増えた成功談。
こうした話を見ると、自分の投資が地味に見えることがあります。
毎月同じ金額を積み立てる。
広く分散されたインデックスを買い続ける。
株価が上がっても下がっても、やることはほとんど変わらない。
正直、退屈です。
しかし、資産形成ではこの退屈さが強みになることがあります。
この記事では、退屈な投資を続ける勇気について考えます。
※本記事は特定の金融商品や売買を推奨するものではありません。
退屈な投資は、弱い投資ではない
退屈な投資と聞くと、リターンが低い投資のように感じるかもしれません。
しかし、退屈であることと、弱いことは別です。
例えば、毎月の積立投資は派手ではありません。
一度設定すれば、毎月同じ日に同じ金額を投資するだけです。
SNSで話題になることも少ないです。
短期間で資産が大きく増える感覚もあまりありません。
それでも、長期で見れば、継続的な入金と複利の力が資産形成を支えます。
私としては、退屈な投資は「目立たないけれど崩れにくい投資」だと思っています。
毎日盛り上がる投資ではありません。
でも、長く続けるほど効いてくる投資です。
派手な投資は魅力的に見える
派手な投資には、強い魅力があります。
短期間で大きく増える可能性があります。
周りに話しやすいです。
成功すれば、自分が上手くなったように感じます。
しかし、派手な投資ほど難易度も高くなります。
- 買うタイミング
- 売るタイミング
- 銘柄選定
- 資金管理
- メンタル管理
- 情報収集
これらを間違えると、大きく増えるどころか、大きく減る可能性もあります。
私は、派手な投資が悪いとは思いません。
ただし、派手な投資を資産形成の中心に置くには、それなりの知識、経験、時間、精神力が必要だと思っています。
誰かの成功談だけを見て真似すると、かなり危ないです。
退屈な投資は判断回数を減らせる
退屈な投資の大きな強みは、判断回数を減らせることです。
投資で疲れる原因の一つは、毎日判断しすぎることです。
- 今日は買うべきか
- もう少し待つべきか
- 売るべきか
- 他の銘柄に乗り換えるべきか
- 今のテーマに乗るべきか
この判断を毎日続けると、かなり疲れます。
一方、積立投資や長期投資は、最初にルールを決めれば、日々の判断は少なくなります。
毎月積み立てる
↓
短期の値動きに反応しない
↓
判断回数が減る
↓
継続しやすくなる
判断が少ないことは、手抜きではありません。
むしろ、余計なミスを減らす仕組みです。
退屈だからこそ続けられる
投資は、刺激が強いほど疲れます。
毎日大きく上がったり下がったりする投資は、面白い反面、精神的な負担も大きいです。
長期で続けるには、ある程度退屈な方がよい場合があります。
なぜなら、生活の中で投資が占める割合を小さくできるからです。
投資は人生の一部ですが、人生のすべてではありません。
仕事、家族、趣味、健康、休息。
こうしたものを犠牲にしてまで、毎日相場に張りつく必要はありません。
私自身、資産形成は「生活を良くするため」にあると思っています。
投資のせいで生活が落ち着かなくなるなら、順番が逆です。
退屈な投資は、生活を邪魔しにくい投資でもあります。
退屈な投資は負けにくい仕組みを作る
退屈な投資の強さは、派手に勝つことではありません。
大きな失敗を減らすことです。
例えば、広く分散されたインデックスを長期で積み立てる場合、個別企業の失敗に資産全体が大きく左右されにくくなります。
もちろん、インデックス投資でも下落はあります。
暴落時には普通に資産が減ります。
それでも、個別株やテーマ株に大きく集中するよりは、リスクを分散しやすいです。
退屈な投資
↓
分散されている
↓
判断回数が少ない
↓
大きな失敗を減らしやすい
投資では、大きく勝つことより、大きく負けないことが大切な場面があります。
退屈な投資は、その土台になりやすいです。
退屈な投資にも弱点はある
ただし、退屈な投資が万能というわけではありません。
弱点もあります。
- 短期間で大きく増えにくい
- 話題の銘柄に比べて物足りない
- 上昇相場では置いていかれた気がする
- 成果が見えるまで時間がかかる
- 継続するモチベーションが下がりやすい
特に難しいのは、他人と比較したときです。
誰かが短期間で大きく増やしているのを見ると、自分の積立が遅く見えます。
「このままでいいのか」と不安になることもあります。
私は、退屈な投資の最大の敵は、相場ではなく比較だと思っています。
他人のスピードを見ると、自分のペースが遅く感じます。
でも、資産形成は他人との競争ではありません。
退屈な投資を続けるための工夫
退屈な投資を続けるには、仕組み化が大切です。
1.自動積立を使う
毎月手動で投資するより、自動積立にした方が続けやすいです。
判断を減らせるからです。
2.確認日を決める
毎日資産額を見ると、短期の値動きに気持ちが引っ張られます。
月1回など、確認日を決めると落ち着きやすくなります。
3.目的を一文で書く
何のために投資しているのかを書いておきます。
例えば、
20年以上先の生活の選択肢を増やすために積立投資を続けます。
このように目的を書いておくと、短期の値動きでぶれにくくなります。
4.派手な投資は別枠にする
どうしても個別株やテーマ株をやりたい場合は、資産全体の一部に限定します。
退屈な投資を土台にし、派手な投資は上乗せ部分にする方がバランスを取りやすいです。
退屈を受け入れることが強さになる
投資では、刺激を求めすぎると危険です。
退屈だからといって、意味がないわけではありません。
むしろ、退屈でも続けられる投資こそ、長期資産形成では強い場合があります。
私は、投資における退屈さは「効いていない」のではなく、「余計なことをしていない」状態だと思っています。
相場に張りつかない。
毎日銘柄を探さない。
急騰株に飛びつかない。
決めた積立を続ける。
この地味な行動を続けるには、意外と勇気がいります。
まとめ
退屈な投資は、見ていて面白いものではありません。
短期間で大きく増えるわけでもありません。
人に話して盛り上がることも少ないです。
毎日やることもほとんどありません。
でも、その地味さが資産形成を支えることがあります。
毎月積み立てる。
広く分散する。
短期の値動きに反応しすぎない。
決めたルールを続ける。
こうした行動は派手ではありませんが、余計な売買を減らし、判断回数を減らし、投資を生活の中に置きやすくしてくれます。
私は、退屈な投資の一番の敵は、相場そのものよりも比較だと思っています。
誰かが短期間で大きく増やしているのを見ると、自分の積立が遅く見えます。テーマ株やレバレッジで大きく増えた話を見ると、自分だけ地味なことをしているように感じます。
でも、資産形成は他人との競争ではありません。
自分の目的に合った投資を、自分が続けられる形で残すことの方が大切です。
派手な投資を全部否定する必要はありません。個別株やテーマ株、高配当株、レバレッジ商品を使う場面があってもいいと思います。
ただし、それを資産形成の中心にするのか、土台の上に乗せる別枠にするのかで、意味はかなり変わります。
退屈な投資を土台にしておけば、少し攻める余地も作れます。
反対に、土台を捨てて派手な投資だけに寄せると、相場が崩れたときにかなり苦しくなります。
投資で大切なのは、常に刺激的な選択をすることではありません。
退屈でも続けられる形を作ることです。
毎日相場に張りつかなくていい。
生活を壊しにくい。
余計な売買を減らせる。
長く市場に残りやすい。
この地味さは、資産形成ではかなり大きな強みになります。
私は、投資で一番大事なのは、派手に勝つことよりも、壊れずに続けることだと思っています。
だからこそ、退屈な投資を続ける勇気は大切です。
目立たなくても、面白くなくても、自分の目的に合っていて、長く続けられるなら、それは十分に強い投資だと思います。
免責事項
本記事は資産形成に関する一般的な考え方を紹介するものであり、特定の金融商品や売買を推奨するものではありません。投資には元本割れを含むリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
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