「今買えば誰でも儲かる!」
「乗り遅れるな、このビッグウェーブに!」
SNSやニュースがそんなポジティブな言葉で溢れかえっている時、あなたはどう感じますか?
そういう空気を見ると、「自分も買わなきゃ」と焦ることがあります。周りが儲かっているように見えると、自分だけ置いていかれている気がするんですよね。
実はその時こそが投資家として最も冷静にならなければいけない瞬間なのです。
みんなが強気な時は、天井に近づいているサインかもしれない
相場の天井は、テクニカルな指標だけで決まるものではありません。
最大のサインは、最後まで慎重だった人まで強気に変わった時です。
株価はこれから買う人がいるから上がります。
しかし、だれもが強気、もう上がる前提、押し目があふれている、この状態になると新しい買い手はだんだん減っていきます。
もちろんすぐに下がるわけではありません。
ただ、みんなが同じ方向を向きすぎると、上昇のエネルギーは少しずつ弱くなります。
買いたい人が買い終わった後に、少し悪いニュースが出る。
すると、今度は一斉に売りが出やすくなる。
買い手がいない=上昇するエネルギーが減る。つまりは天井のサインになりますね。
過去にも同じような熱狂はあった
歴史を振り返れば、同じような光景が何度も繰り返されています。
- バブル崩壊前(日本):
誰もが「土地と株は下がらない」と信じ、タクシーを捕まえるのに1万円札を振っていたことも。
資産価格が上がることが当たり前のように語られ、疑う人の方が少数派になっていた時代です。 - ITバブル(2000年前後):
「インターネットは無限に伸びる」株は持っていれば上がった時代。
実際、インターネットは世界を変えました。
でも、すべてのIT企業が投資家に報いるわけではありませんでした。
未来が正しくても、株価が高すぎれば苦しくなる。ここがバブルの難しいところです。 - コロナショック後の急騰:
コロナショック後の急騰相場では、初心者も一気に市場へ入ってきました。
SNSでは「投資をしないのは損」という空気も強くなりました。
もちろん、それで投資を始めた人が悪いわけではありません。
ただ、投資に興味がなかった人まで熱狂的に語り始めた時は、少し警戒してもいいと思っています。
共通点はみんなが信じ切った時、疑う人が減った時です。
「まだ上がる」
「今回は違う」
「今買わないと置いていかれる」
こういう言葉が増えた時ほど、相場はかなり熱を持っている可能性があります。
群集心理が判断を狂わせる
人間には「集団から外れたくない」という本能があります。
- 社会的証明:
みんなが良いと言っているから正しいはずだと思い込んでしまう。 - FOMO(取り残される恐怖):
周りが儲かっているのを見て、自分だけチャンスを逃していると感じ、焦って高値で飛びついてしまう。 - 楽観バイアス:
「今回は今までとは違う(This time is different)」という魔法の言葉で、リスクから目をそらしてしまう。
相場が上がると、人が集まります。
人が集まると、さらに強気になります。
さらに強気になると、株価が上がります。
この流れ自体は、相場ではよくあります。
ここで問題になるのが、同じ方向に人が集まりすぎてしまうことです。
みんなが同じ銘柄を見て、テーマを信じ、未来を信じた場合
少しの下げで一斉に不安が広がります。
買っていた理由がみんなが買っているからだった場合、下がった時の支えが弱いんです。
上がる ➡ 人が集まる ➡ さらに強気になる ➡ 株価が上昇 ➡ 資金集中、楽観視される ➡ 少し下がる ➡ 不安になる ➡ 暴落する
強気一色の時に見ること
みんなが強気な時に、一人だけ慎重でいるのはけっこう難しいです。
「自分だけ分かってないのかな」
「臆病すぎるのかな」
「今乗らないと遅れるのかな」
こう感じることもあります。
でも、相場で大切なのは、必ずしも人と逆を行くことではありません。
大切なのは、人が偏っていることに気づくことです。
- 強気一色なら、少し警戒する
- 悲観一色なら、少しチャンスを探す
- みんなが同じテーマを語っているなら、期待が入りすぎていないか見る
- 自分まで焦っているなら、一度距離を取る
周りが騒がしくなった時ほど、自分のロードマップを見直した方がいいです。
自分はなぜ投資をしているのか。
今の買いは、自分のルールに合っているのか。
浮かれた空気ではなく、数字で見ても納得できるのか。
ポートフォリオに変な偏りが出ていないか。
このあたりを確認するだけでも、かなり冷静になれます。
④ まとめ
みんなが強気な時に、一人だけ慎重でいるのはとても勇気がいります。「臆病者」に見えるかもしれません。 ですが投資で生き残るのは「一番多く儲けた人」ではなく「最後まで退場しなかった人」です。
みんなが強気な時は安心できる状態ではなく、危険な状態である場合もあります。
相場で大切なことは人と逆を行くことではありません
人が同じ方向に偏りすぎてないかを見ることです。
強気一色 ➡ 警戒の必要がある
悲観一色 ➡ チャンスの可能性もある
周りが騒がしくなったら
- 自分のロードマップを再確認する。
- 「自分はなぜ投資をしているのか?」という原点に立ち返る。
- 浮かれた空気感ではなく、淡々と数字を見て判断する。
- いびつな偏り等がないかを確認する
みんなが強気な時こそ、自分のペースを守りましょう!
これだけでも、熱狂に巻き込まれるリスクはかなり減らせると思います。
一口メモ
私は、普段投資の話をしない知人から「どの株を買えばいい?」と聞かれるようになったら、心の中で少し加熱しすぎてる?と思うようにしています。 自分の感情が熱くなっている時ほど、一度チャートを閉じて冷静になるのが大切だよ!
※本記事は、資産形成に関する個人的な考え方をまとめたものです。特定の金融商品や売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
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