半導体主導の上昇は続くか、金利・原油で失速か
来週の相場は、日経平均が71,000円台を維持できるかが最初の焦点になります。
週末時点の日本株は、日経平均が上昇した一方で、TOPIXは下落しました。指数全体がそろって強いというより、日経平均寄与度の高い大型株や半導体関連に資金が向かっている相場と見ています。
土日にかけては、米国とイランの協議進展期待が続く一方、ホルムズ海峡を巡る不透明感も残っています。原油価格は落ち着いていますが、地政学リスクが完全に後退したわけではないため、週明けは先物の強さだけで判断しないようにしたいです。
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 71,250.06 | +196.57 | +0.28% |
| TOPIX | 4,044.96 | -23.22 | -0.57% |
米国市場では、6月19日が休場だったため、現物指数は6月18日終値が最新です。特に目立つのは、NASDAQ100とSOX指数の強さです。
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| NYダウ | 51,564.70 | +72.15 | +0.14% |
| S&P500 | 7,500.58 | +80.48 | +1.08% |
| NASDAQ | 26,517.93 | +496.27 | +1.91% |
| NASDAQ100 | 30,406.19 | +735.24 | +2.48% |
| ラッセル2000 | 2,979.77 | +61.79 | +2.12% |
| SOX | 14,341.78 | +864.71 | +6.42% |
| VIX | 16.40 | -2.04 | -11.06% |
SOX指数が6%を超える上昇となっており、半導体株への買いがかなり強く出ています。VIXも低下しており、投資家心理は改善しています。
一方で、注意したいのは金利・為替・原油です。
| 対象 | 値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経先物 円建て | 72,005 | +150 | +0.21% |
| S&P500先物 | 7,556.25 | +47.82 | +0.64% |
| NASDAQ100先物 | 30,647 | +383.65 | +1.27% |
| ドル円 | 161.275 | -0.014 | -0.01% |
| 米10年債利回り | 4.451% | -0.012 | – |
| ブレント原油 | 80.59ドル | +0.74 | +0.93% |
| WTI原油 | 76.54ドル | -0.06 | -0.08% |
日経先物は72,000円台にあり、週明けは強めのスタートが意識されます。ただし、ドル円は161円台、米10年債利回りは4.45%台、ブレント原油は80ドル台です。株価だけを見ると強いですが、金利・為替・原油はまだ油断できる位置ではありません。
メインシナリオ
基本シナリオは、半導体株を中心に買いが続き、日経平均は高値圏でもみ合う展開です。
米国でNASDAQ100とSOX指数が強く、日本株でも東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなど半導体関連に資金が入りやすい地合いです。
ただし、TOPIXが下落しているため、相場全体が強いというより、資金が一部の大型株やテーマ株に集中している可能性があります。
強気シナリオ
強気シナリオは、日経平均が72,000円台を維持し、73,000円方向を試す展開です。
条件は、SOX指数の強さが続くこと、ドル円が急激な円高に振れないこと、原油と米金利が落ち着くことです。
この場合は、半導体、AI、データセンター、電力インフラ、防衛関連が引き続き主役になりやすいです。
弱気シナリオ
弱気シナリオは、日経平均が71,000円を割り込み、70,000円前後まで調整する展開です。
原油が再上昇すればインフレ懸念が戻り、米10年債利回りが4.5%を超えて上に走ると、高PER株やNASDAQには逆風になります。
この場合は、半導体やグロース株を追いかけるより、銀行株やディフェンシブ銘柄に資金が残るかを見たいです。
まとめ
来週は、半導体主導の上昇が続くかに加えて、土日に出た中東関連ニュースを市場がどう消化するかが重要になります。原油が落ち着けば株には追い風ですが、ホルムズ海峡を巡る不透明感が再燃すれば、買い戻し相場は一気に不安定になる可能性があります。
米国では半導体株が強く、日本株にも追い風があります。一方で、金利、原油、為替のどれかが崩れると、上昇の勢いは一気に鈍る可能性があります。
私は来週、日経平均の水準そのものよりも、半導体株に資金が残るか、銀行株が崩れないか、そして重工株が再び買い直されるのかを確認したいです。重工株はすでに調整色が出ているため、上昇を追うよりも反発確認まで待つ局面だと見ています。
強い相場ですが、雑に強い相場ではありません。来週は、上がった銘柄を追いかけるより、資金の残り方を確認する一週間にしたいと思います。
※本記事は特定銘柄の購入推奨ではありません。紹介したデータや戦略は一つの強力な指標として参考にし、投資判断はご自身のリスク許容度に応じて行ってください。
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